株価よりも企業を見る

企業が継続して稼ぐ力に対して、もっとシンプルに掴まえる方法もあります。例えば、過去に10回以上継続して配当総額を増やしてきたような「連続増配企業」には、その裏付けとして高い利益創出力や成長性があると考えられます。真にこんな企業では配当が多いことはもちろん、長期的株価騰落率も堅調な銘柄が目立ちます。

配当総額が多い銘柄では、たとえ株価が下がっていても、株価騰落率に配当総額を加味したトータルリターン(投資収益率)で見るとプラスについてもあります。今後いつまでも増配が貫くという保証はありませんが、長期で安定したリターンを期待する投資家にとっては、一案として検討に値するのではないでしょうか。

まったく異なるアプローチもあります。それはいわば、投資家ではなく一般生活者としての立場から企業を見渡し、世の中に必要と考えられる企業に投資するという方法だ。そもそも企業の存在意義は、人々が望む(喜ぶ)商品やサービスを提供するためあり、利益はその結果にすぎません。それならば、利益水準や成長性の高さだけではなく、事業内容や企業理念などに着目して長期投資を行うことも、あながち的外れではないことになります。

一部の日本株投信では、「なくなったら弱る企業に長期投資する」ことを運用方針において掲げています。以前紹介したように、環境・社会・企業統治という3つの切り口によって投資銘柄を選ぶ「ESG投資」も機関投資家の間で広がってきました。

そういった例も参考に、自分がサポーターとして応援したい企業を選び、長期で支えていくような投資のあり方が、もっと増えてもすばらしいような気がします。商品やサービスの身近さや技術力の高さ、社会的役割のがたいなど、目の付けどころはいろいろあります。
我々一人ひとりの眼力が純粋におっしゃるという点で、これこそ個人投資家ならではの投資スタンスといえるかもしれません。

キャッシングを手軽に考えると破産